症状・病気

こんな症状・病気でお悩みの方は

当クリニックでは以下に示す症状の治療方針を示します。
西洋医学以外のいわゆる代替医療を行なっていると、治療者には様々な発見があります。不快な症状がない状態が長く続くと、さしもの難病とされる病気も治る方向に向いてきます。病名ではなく、自覚症状を注意深く治すことに注力しております。治療の頻度で治療効果が変わります。もちろん、治療の頻度が高いほど病気が改善・治癒する可能性は高くなります。そのため、クリニックでの治療だけではなく、患者さんご自身で治療ができれば治療の頻度を増やせます。綿花を利用した班目(まだらめ)式間接灸ならば自宅で、自分自身であるいはご家族の助けを借りて治療することができます。この治療法を覚えていただくと、一生の宝物になると思います。

身体の痛み・しびれ

まず身体の加熱・保温です。筋肉内に必要十分に血液が流れるようにする必要があります。身体を支える筋肉の機能が悪いと痛み・しびれが出てきます。痛みもしびれも神経が関係します。神経そのものを考慮するのではなく、神経を刺激する原因を減らせば痛み・しびれは軽減します。注射の針を利用した自律神経免疫治療(刺絡)に加え、気診治療を行うとより効果的です。それでも効果が不十分な場合には綿花を利用したお灸をお勧めします。お灸をすべき身体の部位は患者さんごとに異なりますので、身体の状況をみながら治療します。自宅でお灸を続けていると、お灸をするべき部位も変化してきますので、適宜指導して参ります。線維筋痛症のように痛みの程度がひどい場合には始めから綿花を利用したお灸をお勧めします。

新型コロナウイルス感染症後遺症:Long covid 19

新型コロナウイルスに限らず、何らかの感染症の後から日常生活に支障が出るような著しい疲労倦怠感が出てくることは感染後疲労症候群という病名がついています。この病態は慢性疲労症候群とほぼ同じ病態と考えられます。慢性疲労症候群は薬物治療の効果が乏しく、当クリニックで行なっているような物理的刺激が効果的です。当クリニックでは十分に経過を追えた患者さんでは疲労学会などで発表しておりますが、ほとんどが改善し、半数以上は治癒しております。多くの患者さんは自覚こそしておりませんが、身体の冷えが目立ちます。冷え対策を行いつつ、綿花を利用した班目式間接灸・気診治療の組み合わせで治療すると改善しやすいのです。日常生活をどの程度遂行できるか、の指標であるperformanse status 4-5程度ならば回復しやすいのです。

呼吸器症状:慢性的なせき

せきが長期間続くと体力が低下した状態になってきます。結果的に身体が冷えてきますので、身体の加熱・保温をお勧めします。湯たんぽを利用してある程度身体が温まると、快適と感じられるようになるでしょう。そして注射の針を利用した自律神経免疫治療(刺絡)に加え、気診治療を行うとより効果的です。それでも効果が不十分な場合には綿花を利用したお灸をお勧めします。 お灸は特に上半身にすべきことが多いのですが、患者さんごとに異なります。身体の状況に従い、治療していきます。

消化器症状:下痢・便秘

潰瘍性大腸炎やクローン病という、炎症性腸疾患を多数扱ってきました。このような経験から、下痢・便秘は内臓の循環血液量が少ないためにみられる症状と説明できます。いわゆる器質的疾患とされる潰瘍性大腸炎やクローン病と比べると、過敏性腸症候群は機能性疾患とよばれますが、病態は類似しております。潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患と比べるとその程度は軽いのです。治療は炎症性腸疾患と同じことをすればよいのです。 身体の十分な加熱・保温、その後に注射の針を利用した自律神経免疫治療(刺絡)に加え、気診治療を行うと効果的です。それでも効果が不十分な場合には綿花を利用したお灸をお勧めします。消耗した状態では刺絡よりも綿花を利用したお灸の方が効果的です。

食欲不振

胃腸の動きが悪い状態と考えられます。無理に食事を摂らないことが大切です。食欲がない方は歯磨きの頻度が少ないことが多いので、まず歯磨きをして、口の中の細菌の量を減らすことを勧めております。朝食後に歯磨きをするのは常識的なのですが、実は就寝時に口腔内で増えた細菌の量が多いので、朝食前に歯磨きをすべきです。口をきれいにしてから食事をしましょう。寝ているときに増えた細菌ごと朝食を摂ると、胃腸に細菌が多い状態を作ります。食欲がない場合には食事量を減らすことです。一度に胃が処理できる食事量に限りがあるから食欲が低下するのです。世間でいう食事の量の問題ではなく、その時点での胃が耐えられる程度の量を摂取するようにします。十分によく噛んで食べましょう。唾液と食物が混じらなければ消化吸収されません。噛む回数が少ないと唾液の分泌量が減ります。食べる量が少なくとも、吸収率が高くなれば栄養状態は改善されます。一日に摂取する栄養の量が減れば体力が低下するのは当然のことです。3回/日の食事ではなく、4~5回/日に回数を増やして食事をとることをお勧めします。やがて体力の回復とともに食欲もでてきます。

夜間尿・頻尿

どちらも辛い症状ですね。眠りの質が悪くなり、日中の行動に制限が出てきます。どちらも身体の冷えが誘因となっていることが多いので、まず湯たんぽを利用して十分に身体を加熱・保温することです。注射の針を利用した自律神経免疫治療(刺絡)に加え、気診治療を行うと効果的です。それでも効果が不十分な場合には綿花を利用したお灸をお勧めします。

頭痛・肩こり

筋肉の異常な凝りのため悪くなっている要素が多かれ少なかれあります。 この症状が増悪するのは寒さと疲労が誘因になることが多いのです。冷えの改善をお勧めするのと同時に、身体が丈夫になる方向性ができれば改善します。そのために自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせをお勧めします。多くの場合慢性化しておりますので、ご自身で治療できるように綿花を利用したお灸ができるようにお勧めします。どこを刺激するかが問題です。

不眠

眠りは明日の活力を生み出す源です。その質が悪いのは困ります。不眠には寝付きが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目覚めるなどのパターンがありますが、いずれも脳にうっ血が多いと改善しにくいのは間違いないようです。脳のうっ血を手足に移動させる効果があるので、爪もみをすると不眠が改善しやすくなります。爪もみは何種類かのやり方があります。効果的なやり方を指導します。首や肩の凝りを伴っていることが多いので、その対処が必要になります。

目のショボショボする感じ

かつて漢方の大家に師事していた時代に、その大家が目のショボショボ感は漢方ではうまく治せない、と嘆いていました。確かにその通りでした。しかし、綿花を利用したお灸を目に応用すると目のショボショボする感じはその場で軽快・改善します。目の下のクマも薄くなり、美容にも効果的です。緑内障で眼圧が高い患者さんの眼圧が低下したり、視野が拡大したり、白内障で飛蚊症が辛かった患者さんでは飛蚊症が無くなったことも経験しております。上まぶたには、上眼瞼挙筋という小さな筋肉がありますが、この筋肉が副交感神経のスイッチと言われております。目のお灸は副交感神経の刺激になります。目のお灸は目のショボショボ感を改善させるだけでなく、目の疲れだけでなく全身の疲労倦怠感を軽減させ、不眠を改善させる効果もあります。花粉症などで涙が止まらない・目が痒いといった場合にも目のお灸が効果的です。

めまい感・不安感

2011年の震災後に、身体の揺れる感じに悩む方が多くいらっしゃいました。これは三半規管の機能が悪くなったために生じた症状のようです。「地震酔い」という言葉までできました。このような症状には綿花を利用したお灸を勧めております。耳をモグサが燃えるときに発生する熱で加熱するのです。三半規管の機能がよくなるとめまい感は改善します。耳を支配している神経(迷走神経)は内臓も支配しておりますので、耳のお灸をすると全般的に体調が良くなることが多いです。また、不安感が強い場合には脳の循環血液量が低下していることが知られておりますが、耳のお灸をすると精神的に安定してきます。脳の循環血液量も増加することが推測されます。

汗かき

汗かきの方の大半は、身体が冷えて汗のもとである水が大量に貯まった状態です。根本的には身体が冷えているのですが、ご自身の感覚では暑く感じていることがほとんどです。半分近くの方が、暑がりの寒がりと自己評価します。なぜ身体が冷えているのに暑く感じるのか? 重要な問題です。健康な方がある温度の幅で快適と感じる気温があります。例えば、その気温が18度から23度の幅があるとします。身体が冷えている方は、その気温の幅が14度から17度というように、快適と感じる気温の幅が狭くなり気温のレベルが下がるのです。そのため、健康な方が寒いと感じる気温でも暑く感じるようになるのです。本来は冷えているため、身体の機能をよくするためには温める必要があるのです。 しかし、本人の感覚では暑く感じているため、結果的に冷やしてしまいます。 このような期間が長く続きますので、冷えきった身体となってしまうのです。 身体が冷えると水が貯まります。

どこに水が貯まるのか?
ほとんどが皮下に貯まります。あまり冷えると身体の機能が低下してしまいます。その対処法として、身体には脂肪がつくのです。脂肪が人体の中では最強の断熱材なのです。脂肪を貯えて、冷えの対策をするのが人体なのです。

湯たんぽで加熱すると何が変わるのか?
湯たんぽをしっかり使って、ある程度身体が温まると体重が減ります。すぐに脂肪が減るのではありません。身体に貯まった余分な水が減るのです。むくみの形で判る余分な水が減ります。しっかりと湯たんぽを使って身体を加熱した方は、一晩で平均3Kg体重が減ります。余分な水が3リットルも身体に貯まっているのと同じことです。2リットルと1リットルのペットボトルを背負って暮らしているのに等しいのです。これでは疲れます。この水が減っただけで、身体が楽になってきます。 しっかりと身体を湯たんぽで加熱するのですから、内臓に血液がたくさん流れるようになり、内臓の機能がよくなります。余分な水は皮下にあるだけではなく、胃や腸にも貯まっています。 その影響で下痢をしやすい、便秘がちあるいは下痢と便秘を繰り返す交替性便通異常が 湯たんぽ加熱で解消するのです。

汗かきが治るまでの期間
早く汗かきを治したいですね。しかし、貯まった水を減らすには、ある程度の時間が必要です。小学校に入学前後のこどもさんでは、約1ヶ月で改善します。20歳前後の若年成人では3ヶ月程度で改善します。これは身体に貯まっている水の量が少ないので、早く改善するのです。しかし、これより年齢が上がると冷えの年季も長く、貯まっている水の量も多くなるので時間がかかります。還暦を過ぎた女性は冬でも髪の毛がびっしょりと濡れるほどの汗かきでした。彼女は湯たんぽを使うと快適になるので、頑張りました。 約4ヶ月で汗かきが治りました。この年配の方ではかなり早い改善でした。

汗かきが治るまでの期間は、汗かきになってからの期間・冷えの程度・湯たんぽによる加熱をどの程度頑張るかなどの影響する因子が沢山ありますので、一概には言えません。 しかし、このような汗かきの病態は治せる病態なのです。 湯たんぽを使って、治してみませんか?

このように治療法を考えるとご自分の身体にはどちらが適しているでしょうか? 面倒くさいことはしたくないので、手軽にできる薬物療法を選ぶ方も多いでしょう。一方では身体の病的状態を根本から治したい方は湯たんぽなどで身体を加熱する方法を選ぶでしょう。薬物療法を選ぶ方でも病気の成り立ち、どのような状況が病的状態かをご存じないと本当は自分で予防できることを見逃している可能性が高くなります。それは大きな損失でしょう。

難病にかかっている患者さんの多くは、身体が冷えています。この状態を改善させるためには沸騰したお湯を利用した湯たんぽによる加熱・保温が最も効果的です。湯たんぽによる加熱・保温はどのような症状を軽減させるのか?という題名の論文をまとめたことがあります。以下にまとめをだします。
治療 89巻、181-184、 2007年

湯たんぽによる冷えの改善
リンパ球

湯たんぽで身体を十分に加熱するとリンパ球減少症が急速に改善します。

リンパ球の実数が平均で720個/μl程度のリンパ球減少症の患者さんに、湯たんぽによる身体の加熱・保温を勧めたところ、2日~5日で、平均で1720個/μlまで増加しております。見事な効果でしたので、英文で報告しました。Biomedical Research vol. 27 (1) 45-48, 2006

乳癌の手術後6年目で脳転移・肺転移が発見された症例では、脳転移は放射線治療で落ち着いておりました。肺転移の対策のため、自分の血液のリンパ球を培養して返血する細胞免疫治療を行っておりました。しかし、ご自分の意図とは異なり、リンパ球が徐々に減少してきました。当初はリンパ球が1,400個ありましたが、670個まで減少したときにはその治療法に見切りをつけて、班目の治療を受けにいらっしゃいました。湯たんぽやカイロによる身体の加熱・保温を勧めたところ、2日後にはリンパ球は2,432個まで増加しておりました。その後、1回/週の自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせで治療しました。腫瘍マーカーであるCEAの基準値は5以下ですが、11と高値でしたが、治療を続けるうちに徐々に低下してきました。2004年は暑い夏で、その時期には湯たんぽの加熱をさぼったのです。暑い時期に1ヶ月休んだだけで、1,600個程度あったリンパ球が900個まで減ってしまいました。同時に低下していたCEAも上昇してしまいました。そこで再び湯たんぽによる身体の加熱を再開したところ、リンパ球の増加とCEAの低下がみられました。やがてCEAは正常化し、肺転移は消失しました。現在も元気に生活しておられます。

リンパ球